「バイナリーオプションで利益が出たら、どうやって確定申告したらいいのかなぁ」
バイナリーオプションで利益が出始めると特に気になるのが、確定申告の方法ではないでしょうか?
そんな疑問にお答えいたします。
記事の内容
- バイナリーオプションで確定申告するべき人
- 国内と海外での税金の種類の違い
- 確定申告をしたら会社にバレるのか?
- 確定申告の時期
- 確定申告書の書き方
- 税金の支払い方法
- バイナリーオプションで有効な税金対策
確定申告をしっかり行わなければ、無意識のうちに脱税してしまったり、会社にバレてしまう可能性もあります。
そこでこの記事では、バイナリーオプションにおける確定申告の方法について徹底的に解説します。
また、バイナリーオプションでできる節税対策もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
バイナリーオプションの税金の仕組みを理解して、確実に納税・節税ができるようになりましょう。
※記事の内容は2020/7/8時点のものです。
目次
バイナリーオプションで確定申告しなければいけない人の基準
「そもそも自分は確定申告しなければいけないの?」と思っている人もいるでしょう。
バイナリーオプションで確定申告しなければいけない基準は、以下の2つがあります。
- 給料をもらっている場合:1年間で20万円以上の利益が出た時
- 給料をもらっていない場合:1年間で38万円以上の利益が出た場合
1年間(1月1日~12月31日)までの間に基準額以上の利益が出た場合には、確定申告をしなければなりません。
給料をもらっている会社員の方や、給料をもらっていない大学生や主婦によって確定申告が必要となる利益の基準が異なりますので、注意してくださいね。
【重要】国内と海外のバイナリーオプションで税金の種類は違う!
確定申告を行う際には、まずバイナリーオプションの利益がどの税金の種類に含まれているかの把握が必要です。
国内の会社か海外の会社どちらを利用しているかによって、税金の種類が以下のように異なります。
- 国内の会社:申告分離課税
- 海外の会社:総合課税
自分がバイナリーオプションで出した利益がどちらの方式で課税するか分からないと、正確に確定申告できません。
以下の内容を確認して、国内もしくは海外の会社によって税金の計算方法が異なることを覚えておきましょう。
国内バイナリーオプション会社なら『申告分離課税』
国内のバイナリーオプションの会社を利用している場合、税金は申告分離課税です。
申告分離課税は、利益の金額に関係なく「20.315%」の税金がかかります。
具体例を以下に記載しますので、参考にしてください。
【取引で50万円の利益を得た場合】
50万円×20.315%=115,750円
計算からも分かるように取引で得た利益のうち、約2割を税金として徴収されると覚えておくとよいでしょう。
海外バイナリーオプションなら『総合課税』
海外のバイナリーオプションの会社を利用している場合は、基本的に雑所得となり税金は総合課税となります。
総合課税とは、給与や事業所得などと合算して税金を計算する方法です。
税率は合算した所得の額によって異なります。
以下の図のように、最低5%~最大45%の税率で計算をされる仕組みです。。
(引用:国税庁)
会社員の方が海外のバイナリーオプションで得た利益を計算する場合、次のような式で算出します。
- 課税所得=(給与収入 - 給与所得控除 + バイナリーオプションの利益)- 所得控除合計
- 税金=課税所得 × 税率 - 所得税の控除額
年収500万円のサラリーマンがバイナリーオプションで100万円の利益を得た場合を例に具体的な計算方法を見てみましょう。
まず課税所得を計算します。
その際に使う給与所得控除は年収500万円なら『154万円』になります。
また、所得控除の合計は給与所得控除を除いた、社会保険料控除や扶養控除等の合計となり、金額は人によって異なります。
ここでは所得控除の合計は150万円と仮定します。
課税所得 =(500万円 - 154万円 + 100万円)- 150万円= 296万円
課税所得が計算できたら、支払う具体的な税額を計算します。
税金=296万円 × 10% - 97,500円 = 198,500円
よって、この場合は『198,500円』の税金の支払いが必要です。
バイナリーオプションの確定申告をしなくても会社にばれない?
会社に勤めているサラリーマンの方の中には、バイナリーオプションの副業が会社にバレたくない方も多いでしょう。
しかし、もし確定申告をしなければ会社にバレてしまいます。なので必ず確定申告をしましょう。
国内のバイナリーオプションの会社であれば、税務署に求められたら個人の損益結果を提出しています。
税務署がその損益結果を基に、支払われていない税額を会社に確認してばれる可能性があるのです。
また、海外のバイナリーオプションの会社の場合は、銀行の入出金の額が大きければ怪しまれて調査に入られる場合があります。
以上のことからバイナリーオプションで利益が出てるにもかかわらず納税をしていないとバレる可能性が高いです。
ひいては、会社にも伝わって社内の評価を下げてしまうリスクがあります。
そうならないためにもバイナリーオプションで利益を得た時は、必ず確定申告を忘れず行いましょう。
【メモ必須】バイナリーオプションの確定申告をする時期は2/16~3/15!
確定申告は基本的に2/16~3/15までの間に申告及び納付を行います。
対象期間は前年の1/1~12/31までなので、その期間の税金を計算しましょう。
万が一確定申告を行った後に間違いが分かった時には、期限内であればもう一度提出することも可能です。
また、確定申告の期限を過ぎてしまった場合は、期限後申告となり無申告加算税や延滞税がかかり、支払う税金が増えてしまいます。
そうはならないように、必ず期限内に申告するようにしましょう。
バイナリーオプションで確定申告する方法【簡単2STEP】
バイナリーオプションで利益を得た場合、確定申告は以下の流れで行います。
- バイナリーオプションの損益を確認する
- 確定申告書に記入していく
上記は、バイナリーオプションの確定申告をするための大切な手順です。
それぞれ詳しく解説しますので、参考にしてください。
STEP① バイナリーオプションの損益を確認する
まずはバイナリーオプションで損益を確認しましょう。
損益は「ペイアウト-購入額」で求められます。
手順は以下の通りです。
①ログイン後、トップページから取引履歴を選択
②「検索する」から検索期間を指定します。
③税金を算出したい対象期間(1/1~12/31)を選択します。「オプションの種類」や「ステータス」は全てを選びましょう。
⑤検索結果が表示されたら「ダウンロード」から、出力方式をPDFまたはエクセルから選び、ダウンロードします。
PDFで表示をすると、ペイアウト金額と購入額ともに合計額が表示されるためおすすめです。
あとはペイアウト金額から購入額を引けば1年間の利益が出ますので、その金額を基に確定申告していきましょう。
STEP② 確定申告書AもしくはBに収入や控除などを記入していく
ハイローオーストラリアでの収益が計算できたら、確定申告書に記載をしていきます。
確定申告書AもしくはBに収入や控除などを記入していきましょう。
実際の確定申告書は国税庁のホームページからダウンロードできます。
なお、各確定申告書は主に以下のような特徴があります。
自分に合っている確定申告書を使いましょう。
- 確定申告書A:主に給与を得ている会社員の方が利用、申告する所得が給与所得や雑所得、配当所得などの方に該当
- 確定申告書B:所得の種類に関わらず誰でも使用することが可能で、主に個人事業主やフリーランスの方が使用
今ではe-taxを使用すれば、確定申告書はネットからでも提出できます。
また、freeeやmoneyforwardなどの会計ソフトを利用すれば、さらに簡単に確定申告を行えます。
【計5つ】バイナリーオプションの確定申告した後の税金の支払い方法
確定申告を行った後、税金を納めることになったら、納付する方法は以下の5種類です。
- 金融機関の預金から振替納税
- インターネットを利用して電子納税
- 国税クレジットカードお支払サイトからクレジットカードで納付
- 納付情報を印刷してコンビニ支払い
- 納付書を持参して金融機関の窓口で現金納付
(参考:国税庁)
納付の方法としておすすめなのは、『クレジットカードで納付する方法』です。
自宅から簡単に行うことができ、クレジットカードの支払い額によってポイントがもらえるので実質的に節税できます。
忘れずに確定申告をして、クレジットカードで納税しましょう。
【必見】バイナリーオプションでできる有効な税金対策4つ!
バイナリーオプションで利益を得た時の確定申告の方法は分かったとはいえ、やっぱりできるだけ税金を払いたくないですよね。
実は、納める税金を節税する方法があるのを知っていますか?
具体的には以下の4つの方法があります。
- 経費を計上する
- 会社員なら利益を20万円以下にする
- 他のバイナリーオプションの損益と合算する
- 繰越控除を使う
上記の節税策を忘れずに実行すれば、ムダに税金を支払わずにに済みます。
詳しくやり方を解説しましょう。
節税策① 経費を計上する
バイナリーオプションを利用する際に使用した物品やサービスなどは経費として計上できます。
経費計上できれば、その分課税対象の利益を減らせますので、税金対策として有効です。
主に経費になるものは、以下のような取引に必要なものになります。
- PCやタブレットなどの端末代金
- インターネットなどの通信費用
- マンションや事務所などの家賃の一部
- セミナーや勉強会などの費用
- 購入した書籍代
基本的にバイナリーオプションの取引に必要で購入したものは、全て経費にできます。
経費計上すれば節税になるので、忘れず計上するようにしましょう。
節税策② 会社員なら利益を20万円以下に抑える
会社員は1年間のバイナリーオプションの利益が20万円以下であれば、税金を支払う必要はありません。
そのため利益が20万円を超えないように取引金額や取引回数などを調整すれば、節税対策になります。
こまめに収益を確認しておくと、確実に利益額を調整できるでしょう。
節税策③ 他のバイナリーオプション会社の損益と合算する
複数の海外の会社でバイナリーオプションをしている場合、もし片方で損が出ているなら互いの損益を合算することで節税できます。
これを『損益通算』といい、同じ海外会社同士ならバイナリーオプションの損益を差し引きできるのです。
なので、黒字が出ている会社の口座から赤字が出ている会社の口座の金額を差し引きすれば、利益が圧縮されるので節税となるわけです。
例えば、ハイローオーストラリアで100万円の利益を得ており、他の海外業者で50万円の損失を出していたとしましょう。
そうなると、総利益は以下のような計算となります。
総利益・・・100万円‐50万円=50万円
ハイローオーストラリアのみだと利益が100万円のため、100万円がそのまま課税対象になってしまいます。
しかし、他の海外会社と損益通算したら課税対象が50万円に減るので、結果的に利益が圧縮されて納税額は少なくなります。
もし他の海外会社でもバイナリーオプションをしているなら、損益通算をして確定申告しましょう。
節税策④ 繰越控除を使う
国内の会社でバイナリーオプションを利用しているなら、繰越控除によって節税できる場合があります。
繰越控除とは、年間の損益がマイナスの時に毎年確定申告を行うことで、最大3年間損失の繰越をすることです。
例えば以下のような場合、節税を行えます。
上記の場合で、もし繰越控除を行わなければ、2020年の課税対象額は20万円になります。
しかし、計100万円の繰越控除によって利益20万円は全て控除され、課税対象額は0円となるのです。
しかも残りの80万円は翌年の確定申告時にも控除できます。
そして2021年には利益100万円から繰越控除で-80万円ができるため、課税対象額は最終的に20万円となって節税になります。
このように繰越控除を利用すれば利益を圧縮して、納税額を減らせるのです。
確定申告はバイナリーオプションでも例外なく必要!忘れずにやろう
確定申告を行う際の重要なポイントをまとめてみました。
- 確定申告は行わないと必ずバレる
- 国内と海外で税金の種類が違う
- 確定申告の時期はしっかりと把握し、期間内に申告をする
- 確定申告の際に税金対策は必ず行う
確定申告は一見難しく思えますが、慣れてしまえば非常に簡単です。
利益が出ているにもかかわらず確定申告を行わないと、罰則でさらに税金を支払うハメになってしまいます。
これからも安全に稼ぎ続けていきたいなら、誠実に確定申告して税金を納めましょう。